ケーキも焼き菓子も

2024.05.17

グルテン抜きから約4週間経つか。この世界は小麦粉だらけ。好きなもの、手軽なもの、美味しいものはたいてい小麦粉なのであった。なかなか厳しい。

アレルギーではないから主食はグルテンフリーにして後はなるべく取らないように気をつける。としたものの、この「気をつける」が曲者で気に出したら止まらない。性格上、気になる気になる。食品の成分表を見てはため息ばかり。「食べたい物」に食べられるものがないのである。

先日、もしかしたらやっぱり大丈夫なんじゃないか。たぶん大丈夫。大丈夫。大丈夫よね。と自分を納得させ何事も無かったかのようにパンを食べた。

ダメだった。一日中ダメだった。反省です。ごめんなさい。もうしません。と、こんな感じだった。

もう私は今までの私ではないのである。カフェに行きケーキも焼き菓子もパスタもピザも食べる事はできるけどしない。

そうか、ケーキも焼き菓子もか・・・・私のささやかな息抜きと癒しがこれから苦行になるのだ。とため息だ。

という事柄をよくご来店いただく、心を許しているご近所の80うん歳のお客様Aさんに母に愚痴を聞いてもらうかのように話しをした。

「あきらめなさい」

と、あっさりと一言だった。ちょっと衝撃だった。いとも簡単に「あきらめる」とは?何をですか?

「あきらめないからいつまでも苦いのよ。すっぱりあきらめてごらん。次にやるべき事がわかるから。いろいろ見えてくるわよ。今、一つしか見えてないでしょ。一つしか見えないのは苦しいのよ。あきらめない事で他もつまんなくなってない?あーもったいないなー。時間も人生も。しかもグルテンやめて健康になるなら最高じゃない」

みたいな内容だった。

さすがである。もっともである。頭ではわかっているけど、人生の先輩に言われるとほんとうにそうだ!そうだ!となる。

なんて単純。単純な事ほど複雑化する、この思考の癖はなんとかならないかしら。

ちなみにAさんには何かあきらめた事があるんだろうか気になる。

聞いてみた。

「旦那よ」と。

なるほど。それ以上は聞かなかった。

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葉を陽の光に透かす森

葉を太陽に透かした時見える葉脈のような。気付いたり、気が付かれたり。