枇杷の樹と12個の種

2024.06.03

こんなお天気が不安定だと気持ちまで不安定になりそうだ。そういう時は香りの高いアールグレイなんかをこだわって入れて、グレンミラーのレコードに針を落として本を読み時々、降ってくる雨粒を目で追ったり、ちょっとウトウトしたりしてみるのもいいかもしれない。思うだけでやりはしないのだけど。

雨の日のレコードの音は格別

そうだ、先日枇杷をいただいたのだった。いただいた方の家には枇杷の木があって、近々その枇杷の木を切ってしまうのだそうだ。切られてしまう枇杷の実は小ぶりながらもコロコロしたフォルムに和風な色あいが愛くるしい。一つ食べる。小さくてもしっかりと「私は枇杷です」と主張していて、とてもとても美味しい。

実の中にはツヤツヤの大きな種が3つ入っていた。切られてしまうことなど、もちろん知らない枇杷の種なのだ。

あぁ、種が捨てられない。ただの種だというのに、なんだか捨てられない。この種は近々切られてしまう枇杷の木の物だと思うと、どうしても捨てられない。

大事に大事に食べ終わり捨てられない種は、とうとう12個になってしまった。

さてどうしたものか。とりあえず皿に並べて眺める事にした。

そして、枇杷の木を見に行った。立派な「樹」だった。枇杷の樹だと言われないとわからないほどに大きく大きく成長した、それは樹だった。手がまったく届かない高さに実がたくさんなっていた。

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葉を陽の光に透かす森

葉を太陽に透かした時見える葉脈のような。気付いたり、気が付かれたり。